視力を矯正する方法と言えば、
レーシックやICLといったものをよく耳にすると思います。
レーシックやICLには、それぞれ一長一短がありますが、どちらも老眼治療に対応しておりません。
そんな視力矯正法とは異なり、白内障や老眼の治療が可能な多焦点眼内レンズをご存じでしょうか?
この多焦点眼内レンズとは、
眼の中にある水晶体の代わりになる人工の眼内レンズのことです。
眼内レンズは
ピント調整機能が失われたり、
濁ってしまった水晶体の代わり
として使用されてきました。
そんな眼内レンズは70年の歴史を持ち、日々進化し続けてきました。
そして今では、近視や乱視、老眼の治療が可能となる眼内レンズが開発されているのです。
そんな技術の結晶ともいえる多焦点眼内レンズを、レーシックやICLなどの視力矯正法と、比較しながら見ていきましょう。
※比較を飛ばして、多焦点眼内レンズの詳細を知りたい方は下のボタンをクリックして下さい。
使用する眼内レンズによって異なりますが、大まかには
自由診療(レーザー白内障手術を含む)の場合:片目70万~110万円程度
選定療養の場合:健康保険一部負担金+片目30万~45万円程度
です。
※選定療養は、その制度を利用できる院と利用できない院があります。
当院では選定療養が利用できますし、おすすめしております。
手術は20分~30分程で完了しますが、手術中は目薬による点眼麻酔を行います。
患者様は意識のある状態で手術を行いますが、痛みを感じることはありません。
術中に何かに押されているような圧迫感を感じる人もいますが、感じない人もいます。そこは個人差があると言えます。
手術後は抗菌剤を点眼し、眼を保護するための透明なプラスチック製の眼帯をします。
手術直後は瞳孔が広がっているので、鮮明には見えませんが、徐々に見えるようになってきます。帰宅後にはかなり見えるようになります。
麻酔が切れると、眼の中が少しゴロゴロするように感じることがあります。それ以外の違和感や痛みが強くなっていく場合は、医療機関に連絡してください。
術後1週間は下記のようなことを避けてください。
多焦点眼内レンズの手術と共通した手術法である白内障の手術は、年間140万件を超え、大学や総合病院だけでなく、一般の町の眼科でも広く行われています。それほどまでに成熟された技術です。
当院では、2020年3月期に、多焦点眼内レンズを用いた手術数が月間400件以上を記録しており、
これはAlcon社製の「PanOptix」と呼ばれる多焦点眼内レンズを用いた手術数としては日本一です(メーカー調べ)。
また、2010年後の開院後に行った手術数は、多焦点眼内レンズだけで2500件を超えております。(2021年10月時点)
✅ 白内障の治療・予防ができる!
✅ 老眼の治療ができる!
✅ 一度手術を行えば、半永久的に眼内レンズのメンテナンスや交換が不要になる!
✅ メガネやコンタクトレンズにより発生する手間と費用が不要になる!
✅ 災害時や入院時などの緊急時に持ち運ぶ必需品をミニマムにできる!
✅ マリンスポーツ、アウトドア、ドライブなどを裸眼で思う存分楽しめる!
✅ 老眼鏡や乱視用眼鏡などの分厚いメガネをかける必要がなくなり、自分の好きなようにオシャレを楽しめる!
✅ コンタクトレンズによる角膜障害のリスクがなくなる!
さて、早ければ40歳で老眼は始まります。
例えば、あなたが50歳で老眼を自覚し、老眼用のコンタクトレンズや眼鏡を作ったとしましょう。
老眼は70歳頃までは進行していくのですが、その進行に合わせて3年程でメガネやコンタクトレンズを作り替える必要があります。
ということは50歳から70歳まで6~7回の作り替えが必要となります。
老眼鏡は手元用ならば2~10万、遠近両用ならば3~15万
それを7回作り直すとしたら、14万~100万以上の費用がかかります。
遠近両用ソフトコンタクトレンズの場合、
使い捨て1dayならば【1箱4000円×2(両目)×12ヶ月×20年で192万】
使い捨て2weekならば【1箱4000円×2(両目)×年間4箱×20年で64万】
の費用がかかります。
ですので、選定療養による多焦点眼内レンズの手術を受けた場合、
【健康保険一部負担金+片目30万~45万円程度】
ですので、結果的にコストを抑えられる場合が多いです。
また費用面だけでなく、メガネやコンタクトレンズを使用していると老眼が進行するたびに検査を受け、その都度自分にあったメガネやコンタクトレンズを選ぶ手間も発生します。
それに加えて、70歳になると80%の人は白内障を患ってしまいます。
白内障を患うと、メガネやコンタクトレンズを装着しても満足に見えなくなり、
大きな機会損失・経済的損失が積み重なっていくことになると言われています。
遅かれ早かれ最終的には白内障を患い、手術を受けることになるのであれば、
少しでも早い段階で、多焦点眼内レンズの手術を受けた方が快適な生活を長く送れるでしょう。
ここまで多焦点眼内レンズは白内障の治療が可能と、何度もお伝えしてきましたが、
そもそも白内障についてはご存じでしょうか?
白内障とは、水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気です。
ここで知っていて欲しいのは
「白内障なんて、、」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし長寿になっている現代では、いずれほとんどの人が白内障の手術を受けることになるのです。
どんな手術に対しても言えることですが、リスクがゼロということはありません。
術中・術後に感染症や合併症を起こす可能性はあります。
しかし、視力を矯正するための手術と比較すると、
レーシックは角膜を削ってピントを調整しますので、もし術後に不具合があっても削った角膜を元の状態に戻すことはできません。
またICLは水晶体を残したまま、水晶体の上に人工のレンズを入れるのですが、レンズと水晶体の距離が狭いと白内障のリスクが高くなるとされています。
ですので、ICLにより白内障が悪化するリスクを少なからず孕んでおります。
こうしたリスクは、多焦点眼内レンズの手術にはありません。
加えて多焦点眼内レンズの手術というのは、国内で年間140万件も行われている
白内障手術と基本的な方法は共通です。
この成熟した手術方法を用いて、専門の医師が執刀させていただきます。
加えて、この多焦点眼内レンズは、白内障治療で用いる場合「選定療養」という制度を利用することができます。
この制度により、レーシックやICLなどの完全自己負担ではなく、一部費用を保険適用とすることができるのです。
白内障治療のための多焦点眼内レンズ手術は「選定療養」という制度を選択することで、自由診療に比べると低価格で受けることができます。この選定療養とは、患者様が追加費用を負担することで、保険適用の治療と保険適用外の治療を併せて受けることができる制度です。
ですので、
ということになります。
この選定療養は、どこの病院でも利用できる制度というわけではありません。
などの要件を満たした上で、「国から認可された眼内レンズを使用する」という条件の元で利用できます。
また、選定療養ではレーザーによる白内障手術が行えません。
これはつまり、手術を行う際の医師の手技に頼る部分が大きくなります。
❶角膜切開
角膜を2~3mm切開し、水晶体の前嚢を切り取ります。
❷水晶体の吸引
水晶体を乳化させ、超音波で 砕いて吸引します。
❸多焦点眼内レンズを挿入
残した嚢の中に、多焦点眼内レンズを挿入します。切開部は縫合を必要とせずに、ぴったりくっつきます。
(自己閉鎖創)
※所用時間は、両目合わせておよそ20~30分。日帰りでの手術が可能です。
当院ではアイケア企業であるAlcon社製の「PanOptix」を採用しています。
このレンズは世界65カ国以上で使用され、日本アルコン社の発表では術後患者様へのアンケートで 94.8%(55/58人中)の方々が「術後に眼鏡が不要になった」と回答しています。
「PanOptix」は2021年、「白内障術後に遠方から近方までの最適な焦点距離を提供した」として「The Best Medical Technology」カテゴリにおいて Prix Galien(プリ・ガリアン)賞を受賞しました。
この賞は革新的な医薬品・医療機器の開発に対して贈られ、バイオ医薬品研究におけるノーベル賞に相当すると言われています。
このレンズは3焦点であるという最大の長所以外にも、明るさの変化に影響を受けにくく、遠方・中間距離・近方の全てにおいて光エネルギーを効率的に網膜へ届けられるように設計されています。
目に入ってきた光エネルギーを効率的に網膜へ到達させる構造です。
特に中間距離(約60cm)の視力の快適性も追求したため、PC作業を始め、様々なシーンで良好な見え方を体感することが可能で、乱視を矯正するレンズも同時に準備されているので、優れた安定性で広範囲の角膜乱視を補正できます。
つまり、老眼治療だけでなく、近視や乱視があればそれも同時に治療を行うことが可能なのです。
患者様一人ひとりの目を的確に診断するために、当院では大学病院でも使用されている機器を
検査・手術・治療などの用途別に完備し、
当院の専門医師と精密な専門機器での検査・手術・治療を提供しております。
はじめまして、鎌倉小町通り眼科の鈴木高佳です。
当院が大切にしていること、それは
という3つのことです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、決して医師やクリニックの独りよがりではなく、あくまで患者様を第一に考えて、その患者さま一人ひとりにあわせた診療を行い、そして解決・改善に導くことを使命にしています。
生涯、眼鏡も老眼鏡もかけずに過ごしたい、コンタクトレンズもなしの裸眼での生活をしたいとご希望の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
【院長プロフィール】
神奈川県逗子市出身。栄光学園中学校・高等学校卒。1994年日本医科大学卒。
日本医科大学付属第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院眼科に所属。
2002年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わる。
2006年3月まで、手術、診療、臨床研究に従事。
2006年国際親善総合病院眼科部長に就任。白内障呪術、多焦点眼内レンズ手術の他にも、網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖因子硝子体注射療法など)を導入・患者の診断と治療を担当。
2010年4月、神奈川県横浜市のJR戸塚駅前に戸塚駅前鈴木眼科を開院。現在は同クリニックの理事長を務めるほか、同クリニックをはじめ県下に計4カ所のクリニックから成る鈴木眼科グループの代表を務める。
2010年の開院後に行った手術数は、多焦点眼内レンズだけで2500件を超え。
2020年3月期の多焦点眼内レンズを用いた手術数が月間400件以上を記録。
これは「PanOptix」を用いた白内障手術の件数としては、全国最多。
眼科の専門医として、数々の認定を受けています。
「メガネを使いたくないな」と思いながら、目に関する広告や本を読んでいました。
そんな中で、多焦点眼内レンズが良さそうだなと。手術も最近ポピュラーになってきたようでしたので、こちらの院に相談させていただきました。両目を同じ日に手術するということで、少し怖かったのですが、手術後のケアがとてもしっかりしていたので、思いきって手術をお願いすることにしました。
メガネをかけることなく、裸眼生活を送れているのが嬉しいです。
4年前から急激に老眼が進行してきて、仕事や生活に支障がでるようになり、多焦点眼内レンズの手術を考えました。自分なりに手術について調べた後、こちらの院で先生から詳しく説明を受けたので、全く不安はありませんでした。
ただ、院から私の家がかなり遠く「手術を受けた後に眼帯をしたまま電車で帰るのはいやだな、、」と思っていたのですが、手術当日と翌日に送迎サービスがあったので、すごく助かりました。
メガネやコンタクトのわずらわしさから解放されるために、手術を考えていました。そんな折に息子から「やった方がいいよ」と背中を押され、多焦点眼内レンズの手術を受けることにしました。
事前の相談や検査がとても丁寧で、スタッフ皆さんの対応がすごくしっかりしており、説明もわかりやすくしていただけました。
Q. よく見えてくるのは何日後?
A:術後しばらくは視界がぼやけていますが、少しずつ見えてくるようになります。
通常手術の翌日から7日後には術前の見え方との差を感じてもらえますが、個人差はあります。仕事を再開する目安としては術後2~3日後です。
Q. 何歳からでも受けられる?
A:成人であれば年齢的な制限はありませんが、老眼が始まっている40歳以上の方が主な対象です。
Q. 80歳を超えても受けられる?
A:受けられます。91歳で多焦点眼内レンズの手術を受けられて、93歳の今でも裸眼生活を楽しんでおられる方もいらっしゃいます。
Q.過去にレーシック手術を受けていても大丈夫?
A:はい大丈夫です。逆に、大変良い適応になる場合がほとんどです。過去にレーシック手術を受けたことのある人が、多焦点眼内レンズを受けて、裸眼生活を送られているケースは方はたくさんあります。
Q.多焦点眼内レンズの手術をしても、メガネやコンタクトレンズを使わなければならないケースはある?
A:とても細かい文字を読んだり、ごく近距離で精密な作業を行う時だけは、弱い度数の老眼鏡を使用する方もいらっしゃいます。
Q. 交換やメンテナンスは必要ないの?
A:通常、全く必要ありません。手術で挿入した多焦点眼内レンズは、生涯にわたりそのまま使用できます。
Q. 多焦点眼内レンズは本当に安全?
A:多焦点眼内レンズによる老眼・近視・乱視の治療は、国内だけで年間に140万件も行われている白内障手術と基本的な方法は共通です。
そんな多焦点眼内レンズの手術だけではなく、どんな手術であっても、リスクがゼロということはありません。術中・術後に感染症や合併症を起こす可能性はあります。ですが、全ての医療機関はこの感染症を起こさないように日々全力を尽くしています。
Q.多焦点眼内レンズの手術を受けられない人は?
A:「糖尿病」「高血圧」「脳卒中」「前立腺肥大症」などの既往がある方は、病気と身体の状態を確認する必要があり、特に使用中の薬についてはしっかりと確認させていただきます。その上で、かかりつけ医と連携をとり、安全に手術に臨めるようにいたします。
また検査の結果、治療が必要な他の目の病気が見つかった場合、そちらを先に治療した方が良い場合もあります。
当院では、患者様・職員等の感染防止の為、以下の対応を実施・継続しております。
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