
夜の光がにじむって本当?知っておきたい術後の「ハロー・グレア」と上手に付き合うコツ
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夜の光がにじむって本当?知っておきたい術後の「ハロー・グレア」と上手に付き合うコツ
こんにちは!😊
メガネのいらない快適な生活を可能にする、多焦点眼内レンズ。
その素晴らしいメリットについては、これまでにもたくさんお伝えしてきましたね。
しかし、どんなに優れたものであっても、物事には必ず「光」と「影」の両面があります。
手術を受けてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、そして心から満足のいく結果を得るために、今回は多焦点眼内レンズが持つ特有の「特性」について、誠実にお話ししたいと思います。
「ハロー・グレア」って、一体なあに?
多焦点眼内レンズの手術を受けた方の多くが、術後しばらくの間、夜間の光の見え方に少し違和感を覚えることがあります。それが「ハロー(ハロ)」と「グレア」です。
ハロー (Halo) 😇
信号機や街灯など、光の周りに薄い光の輪っかが見える現象です。グレア (Glare) 🌟
対向車のヘッドライトなどが、通常よりも眩しく、光がにじんだり、線状に伸びて見えたりする現象です。
日中の明るい場所ではほとんど気になりませんが、暗い場所で強い光を見たときに、こうした見え方を自覚しやすくなります。これが、多焦点眼内レンズのデメリットとして挙げられることの多い現象です。
なぜ起こるの?(失敗じゃないのでご安心を!)
では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
その理由は、多焦点眼内レンズの特殊な構造にあります。
多焦点眼内レンズは、遠くと近くの両方にピントを合わせるため、レンズの表面に、目には見えないほど細かな同心円状の溝が何重にも刻まれています。この溝が光を上手に振り分けることで、遠近両用の機能を実現しているのです。
このレンズの構造上、特に暗い場所で瞳孔が大きく開くと、光の一部がわずかに散乱しやすくなり、それがハローやグレアとして認識されます。
これはレンズの異常や手術の失敗ではなく、多焦点眼内レンズがしっかりと機能している証拠とも言える、構造上の特性なのです。
大丈夫!上手に付き合っていくための3つのコツ
「そんな見え方になったら、ずっと不便なの?」と不安に思われるかもしれません。でも、ご安心ください。ほとんどの場合、きちんと対処法があります。
1. あなたの「脳」が学習し、自然と慣れていきます 🧠
私たちの脳には「神経順応(ニューロアダプテーション)」という素晴らしい能力があります。手術後しばらくはハロー・グレアが気になっても、数週間から数ヶ月経つうちに、脳がその見え方を「普通の状態」として認識し、次第に気にならなくなっていくケースがほとんどです。「そういえば、最近あまり感じないな」という方が大半ですので、焦らず、ゆったりと構えていて大丈夫ですよ。
2. 慣れるまでの「夜の運転」のコツ 🚗
特に気になるのが夜の運転ですよね。慣れるまでの期間は、以下のような工夫をお勧めします。
- 夜間の運転は、いつも以上に慎重にする。
- 対向車のヘッドライトを直視しないように心がける。
- 必要であれば、夜間運転用の薄い色のついたサングラスなどを試してみる。
3. 【重要】ドライアイ対策が、実は一番の近道!💧
実は、ハロー・グレアを強く感じる原因の一つに「ドライアイ(目の乾き)」が関係しています。目の表面が乾いて涙の層が不安定になると、光が綺麗に目の中に入らずに散乱しやすくなります。これが、レンズの特性によるハロー・グレアを、さらに助長してしまうのです。
術後は、見え方の質を最大限に高めるために、処方された点眼薬をしっかり使うなど、ドライアイの治療を積極的に行うことが非常に重要です。目をしっかりと潤し、表面を滑らかに保つことが、ハロー・グレアを軽減させるための、もう一つの大切なコツなのです。
【結論】事前に「知っておけば」慌てない、後悔しない。
多焦点眼内レンズを選ぶ上で、ハロー・グレアの可能性を事前に理解しておくことは、「多焦点で後悔」しないために非常に重要です。
あらかじめ「こういう見え方になる可能性があるんだな」「でも、ほとんどは時間と共に慣れていくし、ドライアイの治療も効果的なんだな」と知っておくだけで、術後に実際にその現象を体験しても、慌てず、落ち着いて経過を見守ることができます。
また、近年のレンズ開発は目覚ましく、このハロー・グレアを極力抑えるように設計された新しいレンズも次々と登場しています。
私たちは、良い面だけでなく、こうした注意点についても全て正直にお伝えします。あなたが全ての情報を理解した上で、心から納得のいく選択ができるよう、全力でサポートいたします。