
目の中にレンズを入れて大丈夫?半永久的に使える眼内レンズの「素材」と「寿命」の話
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目の中にレンズを入れて大丈夫?半永久的に使える眼内レンズの「素材」と「寿命」の話
こんにちは!
「手術で目の中に新しいレンズを入れて、これからずっと、クリアな視界で過ごせる!」
多焦点眼内レンズについて知れば知るほど、その快適な未来にワクワクしますよね。
でもその一方で、心のどこかでこんなモヤモヤ…ありませんか?🤔
- 「体の中に“異物”を入れて、本当に大丈夫なのかな?」
- 「何十年も経ったら、レンズが劣化したりしない?」
- 「将来、また入れ替えないといけないの?」
うんうん、そうですよね。ご自身の、そしてご家族の大切な目のことだもの。そのように慎重に考え、不安に思われるのは、ごく自然なことです。
今回は、そんなあなたの率直な疑問に、ズバリお答えします!
眼内レンズが、いかに安全で、そして長持ちするものなのか。その「素材」と「寿命」の秘密について、分かりやすく解説していきますね。
【解説1】レンズの正体は?体に優しい「特別な素材」でできています
まず、眼内レンズがどんな素材でできているのか、というお話です。
レンズは、目という非常にデリケートな組織の中に、生涯にわたって入れておくもの。そのため、体にとって極めて安全な「医療用」の素材でつくられています。
具体的には、柔らかく、折りたたむことができるアクリル樹脂やシリコーンといった素材です。
これらの素材が持つ最大の特徴は、「生体適合性(せいたい てきごうせい)」が非常に高いこと。
…なんだか難しい言葉が出てきましたね(笑)
これは簡単に言うと、「体の中に入れても『仲間だよ〜』と認識されて、拒絶反応やアレルギー反応を起こすことなく、組織に優しくなじむ」という、とっても賢くて優しい性質のことなんです。
イメージしてみてください。骨折の治療で使うボルトや、心臓の人工弁、おじいちゃんやおばあちゃんが入れている人工関節など、長期間にわたって体内に入れておく必要がある他の医療機器にも、同じ考え方で作られた安全な素材が使われています。
眼内レンズは、こうした長年の実績がある、信頼性バツグンのエリート素材なんです✨
【解説2】寿命はどのくらい?答えは「半永久的」です!
次に、多焦点眼内レンズの寿命についてです。
結論から申し上げますと…一度目の中に入れた眼内レンズは、交換の必要がなく「半永久的」にその機能を保ちます。
「えっ、一生モノってこと!?😮」と驚かれるかもしれませんね。
毎日洗浄が必要なコンタトレンズとは違い、眼内レンズは完全に無菌状態である目の中に収められます。そのため、タンパク質などの汚れが付着したり、カビが生えたりすることは、まずありません。
また、素材自体が非常に安定しているので、体内で変質したり、劣化したりすることもありません。
実は、私たちが生まれつき持っている「水晶体」こそが、年齢とともに濁ったり硬くなったりして、先に“寿命”を迎えてしまう(=白内障になる)のです。人工の眼内レンズは、その水晶体よりもずっと耐久性が高いと言えます。
なので、特別なことがない限り、一度手術を受ければ、生涯にわたってそのレンズを使い続けることができるのです。基本的には入れ替え(交換)の必要はありませんので、ご安心くださいね!
まとめ:70年以上の歴史と実績が、安全性の「証明書」です
ここまでお読みいただき、いかがでしたでしょうか。
「目の中にレンズを入れる」ことへの不安が、少しでも和らいでいれば幸いです。
世界で初めて眼内レンズを用いた白内障手術が行われたのは、なんと1949年のこと。
以来、70年以上の長い年月をかけて、レンズの素材や設計は改良を重ね、進化を続けてきました。
この長い歴史と、世界中で行われてきた膨大な数の手術実績こそが、「眼内レンズは安全ですよ」という、何よりも雄弁な「証明書」なんです。
私たちは、あなたの不安な気持ちにしっかりと寄り添い、どんな些細な疑問にも丁寧にお答えします。どうぞ安心して、私たちにご相談くださいね。