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🎯「最高の組み合わせって何?」オデッセイとピュアシーのミックス&マッチで叶える、理想の見え方!

🎯「最高の組み合わせって何?」オデッセイとピュアシーのミックス&マッチで叶える、理想の見え方!

はじめに:多焦点レンズの新しい選択肢「ミックス&マッチ」

「多焦点レンズって、どれを選んでも何かしら我慢しなければならないの?」

そんなお悩みを抱えていらっしゃる患者様の声をよくお聞きします。確かに、従来の多焦点レンズは「遠くは見えるけど近くは老眼鏡が必要」や「近くも見えるけど夜の光が眩しい」といった、何らかのトレードオフがつきものでした。

しかし、最近注目されているのが「ミックス&マッチ」という方法。左右の眼に異なる機能のレンズを入れることで、それぞれのレンズの「良いとこ取り」を実現する画期的なアプローチです。

この記事では、テクニス オデッセイテクニス ピュアシーの組み合わせを中心に、なぜこの方法が「理想の見え方」を叶えるのか、詳しくご紹介させていただきます✨


🎭まずは結論から!2つのレンズの役割分担

利き目(メインの眼)に → テクニス ピュアシー

  • 役割:「メインで遠くの景色やテレビをくっきり見るための、高画質カメラの役割です。夜の運転も安心ですよ。」
  • 特徴:ハロー・グレアが単焦点並みに少なく、非常にクリアな視界を提供
  • 理由:質の高い遠方視力が求められる利き目に最適

非利き目(サポートの眼)に → テクニス オデッセイ

  • 役割:「利き目が見ている遠くの景色に、手元のスマートフォンやメニューのピントをそっと合わせてくれる、アシスト役です。」
  • 特徴:ピュアシーよりも強力な近方視力を提供
  • 理由:脳が意識しすぎることなく近方の見え方を補強し、ハロー・グレアの影響も最小限に抑える

患者様への説明ポイント

「脳はとても賢いので、左右の眼から入ってきた少し違う映像を、無意識のうちに合成して一つの自然な映像として認識してくれます。この組み合わせなら、ピュアシー単体よりも近くが見やすく、オデッセイ単体よりも夜間の見え方が快適になる、という良いとこ取りが期待できるんですよ。」


📊詳細比較:オデッセイ vs ピュアシー

特徴

テクニス オデッセイ

テクニス ピュアシー

コンセプト

バランス重視のフルレンジ

見え方の質を最優先

技術

回折型ハイブリッド(光を複数の焦点に振り分けるギザギザの構造)

非回折型(光を曲げることだけで滑らかに焦点を伸ばす)

見え方の特徴

遠方から近方まで切れ目なく、連続的に見えるのが最大の強みです

クリアで高画質。遠方から中間距離(PC作業など)まで、非常に質の高い見え方を提供します

近方視力

日常生活で困らない「実用的な近方視力」。スマホや値札、メニューなどは眼鏡なしで十分見えます

限定的な「機能的近方視力」。明るい場所でのスマホ確認などは可能ですが、細かい文字には老眼鏡が必要になることが多いです

デメリット・注意点

回折型の特性上、夜間に光の周りに輪が見えるハローやグレアを感じる可能性があります。多くの場合は軽度で慣れていきます

多焦点レンズの中では近方視力が弱めです。「眼鏡がゼロになるレンズではない」ことを理解していただく必要があります

こんな方におすすめ

「とにかく眼鏡から解放されたい」「アクティブな趣味が多く、様々な距離をスムーズに見たい」という方。多少のハローは許容できる方

「夜間の運転が多い」「ハロー・グレアは絶対イヤ」「見え方の質には妥協したくない」という方。細かい作業では老眼鏡を使っても良いと考えられる方


🔬「光の道の作り方」の違いを分かりやすく解説

私たちの眼は、入ってきた光を一点に集める(ピントを合わせる)ことでモノを見ています。多焦点レンズは、この光の道筋を巧みに設計して、遠くと近くの両方にピントが合うようにしています。その設計思想の違いが、「回折型」と「非回折型」の違いなんです。

1. 回折型(かいせつがた)レンズの場合

オデッセイなどがこちらに分類されます。

光の道の作り方

レンズの表面に、目には見えないほど細かい「階段状のリング」が何層も刻まれています。この"階段"がプリズムのように光を分け、「遠くに行く光の道」「中間に行く光の道」「近くに行く光の道」というように、複数の道をハッキリと作ります。

患者様への例え話

「回折型レンズは、光の通り道に『分岐点』をいくつも作ってくれるイメージです。高速道路のジャンクションのように、遠く行き、中間行き、近く行き、と光をそれぞれの目的地(焦点)に振り分けてくれるので、色々な距離が見やすくなるんですよ。」

メリット・デメリット

  • メリット:遠くから近くまで、複数のハッキリとした焦点を持つため、眼鏡なしで過ごせる範囲が非常に広いです
  • デメリット:光を無理やり分けるため、エネルギーロスが生じます。その結果、夜間にライトの周りに輪っかが見える「ハロー」や、光が眩しく見える「グレア」といった現象が起きやすくなります

2. 非回折型(ひかいせつがた)レンズの場合

ピュアシーがこちらに分類されます。

光の道の作り方

レンズ表面には"階段"のような構造はありません。その代わり、中心から周辺にかけてカーブの強さを滑らかに変化させています。これにより、一本の光の道を「ぐーっと引き伸ばす」ことで、ピントが合う範囲を広げます。

患者様への例え話

「非回折型レンズは、光の道を分けるのではなく、『ピントの合う範囲を前後に引き伸ばして、幅を持たせる』イメージです。一本の道を緩やかな坂道にして、広いエリアにピントが合うようにしてくれるんです。」

メリット・デメリット

  • メリット:光を分けないので、エネルギーロスがほとんどありません。そのため、ハロー・グレアが非常に少なく、単焦点レンズに近いクリアで質の高い見え方が期待できます
  • デメリット:あくまでピントの合う範囲を「引き伸ばす」技術なので、回折型ほど強い近方視力は得られません。そのため、細かい文字を読むときなどには、老眼鏡が必要になることがあります

🎯患者様へのカウンセリングの流れ(実践編)

1. ライフスタイルのヒアリング

まずは患者様が「どんな時に」「何を見ることが多いか」「眼鏡を外して一番何をしたいか」を丁寧に伺います。

2. 3つの選択肢を提示

プランA(品質重視)

「夜間もクリアで質の高い見え方を最優先するなら、両眼ピュアシーです。ただし、読書には老眼鏡が必要になります。」

プランB(範囲重視)

「とにかく眼鏡をなくして、遠くから近くまでアクティブに見たいなら、両眼オデッセイです。ただし、夜の光の見え方に少し慣れが必要です。」

プランC(カスタムバランス)

「両方の良いところを取りたいなら、ミックス&マッチという方法があります。遠くの質を保ちながら、近方の利便性を高める、今一番人気の方法です。」

3. 期待値の調整

どの選択肢にもメリットとデメリットがあることを正直に伝えます。「残念ながら、20代の頃のような完璧な見え方に戻る魔法のレンズはまだありません。ご自身のライフスタイルに一番合う『最適なトレードオフ』を一緒に見つけましょう」というスタンスが、患者様の信頼に繋がります。


🧠なぜミックス&マッチが効果的なのか?

目的と効果

目的は、片方の眼で質の高い遠方視力を確保し、もう片方の眼で近方視力を補強することで、両眼で見たときに「遠くはクリアに、近くもそこそこ見えて、ハロー・グレアも少ない」という、非常にバランスの取れた状態を作り出すことです。

脳の賢い働き

「左右の目から少し違う情報が入ってきたら、頭が混乱するんじゃないかしら?」と心配されるかもしれません。

ご安心ください。私たちの脳は、思っている以上にずっと賢いスーパーコンピューターなんです。脳は、見たい距離に応じて、それぞれの目から送られてきた映像の『一番良い部分』だけを瞬時に選び出し、自動で合成して一つの完璧な映像として認識させてくれるんですよ。

  • 遠くを見るとき…

    脳は「よし、遠くなら利き目のクリアな映像を使おう!」と判断し、サポート役の目からの情報は少しだけ参考にします。

  • 近くを見るとき…

    今度は脳が「おっと、手元だな。サポート役の目からの映像をメインにしよう!」と切り替えて、ピントを合わせてくれます。


📋まとめ:光の道の作り方の違い

回折型(オデッセイ)

非回折型(ピュアシー)

光の扱い方

複数の道に「分ける」(分岐点)

一本の道を「引き伸ばす」(坂道)

得意なこと

遠・中・近と、広い範囲を見ること

クリアで質の高い見え方を提供すること

注意点

ハロー・グレアの可能性

近方視力はやや弱め


💡まとめ:あなたにぴったりの選択を

オデッセイとピュアシー、どちらも素晴らしいレンズです。大切なのは、あなたのライフスタイルと価値観に合った選択をすることです。

  • 見え方の質を最優先したい方 → ピュアシー
  • 眼鏡から完全に解放されたい方 → オデッセイ
  • 両方の良いとこ取りをしたい方 → ミックス&マッチ

焦らず、ご自身のペースで考えてみてください。気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。新しい見え方があなたの世界をさらに広げてくれることでしょう✨


戸塚駅前鈴木眼科
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