
その頑固な肩こり、老眼のせい!?
えっ、その頑固な肩こり、老眼のせい!?【眼科専門医が解説】老眼から始まる不調と根本解決法を教えます!
「また肩が凝ってる…。マッサージに行っても、その場限りですぐ元通り。」
「デスクワークだから仕方ない、歳のせいかな…」
この記事を、まさに今、ご自身の肩を揉みながら読んでいませんか?
その、何をしても改善しない頑固な肩こりや、それに伴う頭痛。実は、あなたが毎日使っている目の「老眼」からくる「眼精疲労」が、根本的な原因かもしれません。
今回は、眼科専門医の視点から、その意外な関係と、マッサージやストレッチでは解決できない根本的な治療法について詳しく解説します。
🤔なぜ「目の老眼」が「肩こり」を引き起こすのか?
私たちの目には、「毛様体筋」という筋肉があり、カメラのレンズの役割をする「水晶体」の厚みをコントロールしてピントを調節しています。
特に、スマートフォンやPCなど近くを見る時、この毛様体筋は「グッ」と力を入れて緊張し、水晶体を厚くしています。
老眼とは、このピント調節機能が衰え、特に近くにピントが合いにくくなる状態です。すると、脳は「もっとピントを合わせろ!」と命令し、毛様体筋は常に無理やり力を入れ続けることになります。まるで、一日中腕に力を入れっぱなしにしているような状態です。
この目の筋肉の過度な緊張が、首や肩周りの筋肉の血流を悪化させ、ガチガチの肩こりや頭痛として現れるのです。
元々、近視(近眼)、遠視、乱視がある方は、さらにピント合わせの負担が大きいため、症状はより深刻になる傾向があります。
💊その場しのぎの対処法と、根本的な解決策
マッサージや市販の目薬は、一時的に症状を和らげる「対症療法」です。しかし、根本原因である「老眼によるピント調節の負担」がなくならない限り、あなたの不調は何度でもゾンビのように蘇ってきます。
根本的な解決策は、非常にシンプルです。
それは、「無理なピント合わせをしなくても済む、クリアな視力」を手に入れること。
それを可能にするのが、最新の眼科治療なのです。
👓あなたの目に合った、根本的な解決策とは?
年齢や目の状態によって、最適な解決策は異なります。
✨50代以降で、白内障の兆候が見られる方へ
白内障と老眼は、どちらも「水晶体」の老化が原因です。実はこの二つの悩みは、一度の手術で同時に、そして根本的に解決できる時代になっています。
それが「多焦点眼内レンズを用いた白内障手術」です。
これは、濁って硬くなった水晶体を取り除き、代わりに遠く・中間・近くのすべてにピントが合う高機能な多焦点眼内レンズ(老視矯正眼内レンズ)を挿入する手術です。
この手術を受けることで、老眼によるピント合わせの負担が激減するため、眼精疲労、ひいては長年悩まされた肩こりや頭痛からも解放されることが期待できます。
当院では、より精度と安全性を高めるためにレーザー(フェムトセカンドレーザー)を用いた手術を行っており、手術の精度を格段に向上させ、術後の見え方の質を最大限に引き出します。
【知って得する!白内-障手術のすごい副効果】
実は、白内障手術には「急性緑内障発作の予防」という、非常に重要なメリットもあります。
年齢と共に水晶体は厚みを増し、目の中の水の通り道(隅角)を狭めてしまうことがあります。これが原因で、ある日突然、激しい目の痛みや頭痛、吐き気を伴う「急性緑内障発作」が起こるリスクが高まるのです。
白内障手術で、厚くなった水晶体を薄い眼内レンズに入れ替えることで、この通り道がグッと広がり、将来の急性緑内障発作のリスクを大幅に軽減できます。まさに一石二鳥、いえ、一石三鳥の治療と言えるでしょう。
✨まだ白内障ではない、40代〜50代の方へ
〜LAPIC(レーピック/レイピック)とは?
「白内障にはまだ早いけど、とにかく老眼がつらい…」
という方にも選択肢があります。
それは「LAPIK(レーピック)」です。
LAPICとは、Laser Assisted Presbyopia-correcting IOL Cataract surgery の略で、レーザー支援のもと、老眼矯正眼内レンズ(PC IOL)を用いて行う白内障手術を指します。
このLAPIC、ただの白内障手術ではありません。老眼(老視)をはじめ、近視・乱視・遠視・過去にレーシックを受けた方の視力低下まで、さまざまな“見えづらさ”を一度の手術でまとめて改善できる可能性を秘めた、現代最先端の眼科手術なのです。
老視矯正眼内レンズ(PC IOL)という新しい概念
日本ではこれまで「多焦点眼内レンズ」という呼び方が広く使われてきましたが、世界では今、Presbyopia-Correcting IOL(= PC IOL)=老眼矯正眼内レンズという表現へと移行しつつあります。
レーシックとの違いは?
レーシックは「角膜を削って視力を矯正する手術」。一方、LAPICは「水晶体を人工レンズに置き換える手術」です。角膜をこれ以上削る必要がなく、すでにレーシックを受けた方でも適応できるケースが多く、“次の選択肢”として注目されています。
さらに、水晶体そのものを置き換えることで、老眼や白内障の再発がなく、将来的な視力の変化にも強いという大きなメリットがあります。
実際に、こんな方に選ばれています
- 40代以降で、遠近ともにメガネが手放せなくなってきた方
- 昔レーシックを受けたが、最近また見えづらくなってきた方
- 白内障手術を検討中だが、どうせなら老眼も一緒に治したい方
- 強度近視で昔からメガネ生活、最近は老眼も進み掛け替えがわずらわしい方
- コンタクトの上から老眼鏡をかける生活を見直したい方
🌟まとめ:その不調、諦めないでください
あなたの長年の悩みである頑固な肩こりが、実は「目」からのSOSサインだったとしたら…。
「歳のせい」と諦めてしまう前に、一度、眼科でご自身の目の状態を詳しく調べてみませんか?
原因を正しく知ることが、根本的な解決への第一歩です。
私たちは、あなたの目と、その先にある身体の不調まで見据えた、最適な治療法をご提案します。