
3焦点とEDOF(連続焦点)レンズ、私に合うのはどっち?
【違いがスッキリ!】3焦点とEDOF(連続焦点)レンズ、私に合うのはどっち?"階段とスロープ"の例えで、もう迷わない!
「多焦点レンズにしよう!と決めたけど…」
「3焦点?EDOF?なにが違うの!?ここでまた迷子…!」
こんにちは!
多焦点眼内レンズの種類を調べていくと、必ず出会うのが「3焦点(さんしょうてん)」と「EDOF(イードフ)/連続焦点」という二つの言葉。
どちらも性能が良さそうだけど、違いがいまいち分かりにくい!と感じている方も多いのではないでしょうか?
ご安心ください。この二つの違いは、たった一つの例えで驚くほど簡単に理解できます。
その例えとは、「階段」と「スロープ」です!
目的地は同じ。「メガネのない快適な生活」への、二つのアプローチ
まず、私たちの目的地は「メガネのない快適な生活」という名の、素敵な丘の上の展望台だと想像してください。
その展望台へたどり着くための、人気のルートが二つあります。それが「階段の道」と「スロープの道」です。
🏛️ くっきりハッキリ!3つの踊り場がある【階段】の道(=3焦点レンズ)
3焦点レンズは、まさに「階段」のような見え方です。
この階段には、3つの広くて平らな「踊り場」が用意されています。
- 1階の踊り場: 「手元(約30~40cm)」…スマホや読書に最適!
- 2階の踊り場: 「中間(約60~80cm)」…PC作業や食卓の向かいにピッタリ!
- 3階の踊り場: 「遠く」…運転や景色、テレビに最高!
✨「階段」のメリット
それぞれの踊り場は、完全にフラットで安定しています。つまり、その距離にあるものは**息をのむほど"くっきりハッキリ"**と見えます。特に、1階の「手元」の踊り場の安定感は抜群で、文庫本の小さな文字も楽々読めてしまいます。
🤔「階段」の注意点
踊り場と踊り場の間、つまり「段差」の部分は、少し視界がぼやけることがあります。ピントが「カクッ、カクッ」と切り替わるように感じる方もいるかもしれません。
🙋♀️ こんな人におすすめ!
「スマホの文字も、遠くの景色も、とにかく最高レベルのシャープさで見たい!」「多少ピントの切り替わりがあっても、"くっきり感"が一番大事!」というあなたにピッタリです。
🌄 なめらかで自然!どこでも立ち止まれる【スロープ】の道(=EDOFレンズ)
EDOF(焦点深度拡張)レンズは、なだらかな「スロープ」のような見え方です。
階段のように決まった踊り場があるわけではなく、坂道の途中、どこに立ち止まっても、ある程度スムーズに景色が見えるのが特徴です。
- 坂のふもと(中間距離)から、坂の上(遠く)まで、なだらかにピントが繋がっています。
✨「スロープ」のメリット
階段のような「段差」がないため、ピントの切り替わりが非常に滑らかで、自然な見え心地です。PC作業をしながら、少し先のカレンダーを見て、またPC画面に戻る…といった、中間距離での視線の移動がとてもスムーズで、脳が疲れにくいと言われています。
🤔「スロープ」の注意点
スロープは全体的にゆるやかなので、階段の1階の踊り場のような「完璧にフラットな場所(超至近距離)」は、少し苦手です。そのため、とっても細かい文字を読むときは、スマホを少しだけ離した方が見やすかったり、ごく稀に薄いリーディンググラスがあると安心な場合があります。
🙋♀️ こんな人におすすめ!
「とにかく自然な見え方がいい!」「PC作業や家事など、中間距離をスムーズに見たい!」「見え方の"質"や"快適さ"を重視したい」というあなたにピッタリです。
📊 まとめ:あなたは階段派?スロープ派?
階段(3焦点レンズ) | スロープ(EDOFレンズ) | |
---|---|---|
見え方 | 踊り場(遠・中・近)でくっきり、ピントがハッキリ分かれる | 坂道の途中(遠〜中間)でなめらか、ピントが自然に繋がる |
得意なこと | 手元の小さな文字を読むなど、各距離でのシャープさ | PC作業など、中間距離での自然で快適な見え心地 |
少し苦手なこと | 踊り場と踊り場の間の、ピントが切り替わる感覚 | 完璧な超至近距離のシャープさ |
どちらの道を選ぶか、一緒に考えましょう
階段にも、スロープにも、それぞれの良さがあります。どちらが優れている、というわけではありません。
大切なのは、あなたの「歩き方(ライフスタイル)」に、どちらの道が合っているか、ということです。
私たちの役目は、あなたの目の状態という「地図」を見ながら、あなたの「旅のプラン(どんな生活を送りたいか)」をじっくりお聞きして、最高のルートを一緒に見つけることです。
さあ、あなたはどちらの道で、「メガネのない快適な生活」という名の展望台を目指しますか?