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手術しないで近視抑制効果が見込める!オルソケラトロジー

こんにちは!鈴木眼科グループ飲料 兼 主任執刀医の鈴木高佳です。


本日もみなさまに役立つ、目の情報をお届けして参りますので、どうぞお付き合いください。

第6回目となる本日は、昨今注目を集めている、『オルソケラトロジー』についてお話していきたいと思います。

詳細資料郵送_多焦点眼内レンズ


まずオルソケラトロジーとは、近視・近視性乱視の方向けの視力矯正治療方法です。

毎日就寝時に、専用コンタクトレンズ(オルソケラトロジーコンタクトレンズ)を装用するだけで、角膜の形状を変化させ、近視や乱視を徐々に矯正します。

低年齢時に治療を行うことで近視の抑制効果も期待できます。(11歳男児の場合、2年間の近視進行が半分に減少したとの報告もあります。)

レーシックのように角膜を削るといった手術を行わないため、手術に対し抵抗感がある方にとっては夢のような治療法ですよね。


オルソケラトロジーは50年以上前から、アメリカで研究・処方され、現在ではヨーロッパ・アジアにまで広がり、その安全性と有効性が認められるようになりました。

日本でも2009年に厚生労働省に承認され、現在では全国で約500の眼科・クリニックでオルソケラトロジーが処方されています。(もちろん当グループでも導入しています。)


私が担当した患者様の意見を参考に、オルソケラトロジーのメリットをまとめると、

日中は裸眼で生活できる

手術する必要性がない

、見え不満があれば、中止してに戻すこと出来る

このつだと思います。

メガネを日常的にかけている方であれば、日中にメガネを掛ける煩わしさがないことは大きなメリットだと感じることでしょう。


オルソケラトロジーのデメリットを挙げるとすれば

、睡眠時間が短いと、強制力が弱まる

.レンズのケアを怠ると、感染症のリスクが高まる

矯正適応は基本的に近視のみで遠視効果がない

睡眠時間は最低でも6時間は確保して頂きたい所なので、それ以下になってしまう場合は効果が得られないかもしれません。


また、オルソケラトロジーはレンズを外してしまうと元の角膜形状に戻りますが、同時に視力も以前の状態にもどってしまうので、視力の維持には継続使用が必要になります。

ですが、着用し続けることで近視が進みにくくなるのではないかというデータが、いくつかの文献によって発表されました。


オルソケラトロジーについてご興味がある方は、ぜひ一度、専門医に相談してみてくださいね!


続編>>オルソケラトロジーはなぜレンズを着用するだけで、近視矯正されるのか?

鈴木高佳
鈴木高佳
鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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