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「ブルーベリー」が目に良いは本当?

こんにちは!鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医の鈴木高佳です。

本日もみなさまに役立つ目の情報をお届けして参りますので、どうぞお付き合いください。

さっそくですが第9回目となる本日は、当院の患者さんから、「ブルーベリーは本当に目に良いのか」という質問をされましたので、その質問について回答していきたいと思います。


まず、結論から申しあげますと、ブルーベリーが目に良いは本当です。

ですが、ブルーベリーが食べ物の中で、特別に目に良いのかと問われると、そういうわけではありません。​​​​​​​


スーパーや薬局のサプリメントコーナーに目をやると、大体、視力回復を謳ったサプリメントには「ブルーベリー」という表記がありますが、そのせいでしょうか。

世間一般的に目に良い食べ物=ブルーベリーという情報が定着するようになりました。


情報の発端は、いろいろと諸説はありますが、第二次世界大戦頃から広まったといわれています。

とあるイギリス人パイロットが『薄明りでも敵機がよく見える』と言うので、彼の食生活を調べると、毎日ブルーベリージャムを塗ったパンを食べていたという逸話があったそうです。

その話を聞き、研究を進めていくと、ブルーベリーに含まれる色素である「アントシアニン」が脳血管障害などを予防したり、視機能を改善するということがわかったのです。

また、ブルーベリーには目や皮膚、鼻や喉などの粘膜を保護してくれるビタミンAも、豊富に含まれています。それもブルーベリー=目に良い、と言われる情報に拍車をかけたのかもしれません。


アントシアニンが豊富に含まれている食べ物はブルーベリーの他に、カシスや、黒ゴマ、ナス、紫イモなどです。

アントシアニンを含む植物は赤・青・紫色を形成しますので、紫色の食べ物を食べるように心がければ、必然的にアントシアニンを摂取することができるでしょう。

ですが、毎日アントシアニンをせっせと摂取したから視力が上がったという話は、私は長年医師をしていますが、聞いたことがありません。

目に良いからという理由でアントシアニンを摂取している方がいらっしゃたら、少々失礼に聞こえるかもしれませんが、アントシアニンの効果は気休め程度と考えておいたほうがいいでしょう。


ですが、日常生活の中で目の健康に気を配ることは、非常に大切だと思います。

日頃から意識していると、少しの変化でも気づくことができますよね。

目の病気はゆっくり進行していくケースが多いので、気が付いた時には手遅れだったというケースも少なくありません。

ずっと健康的な目を維持するためにも、日頃から目の健康を意識した生活を心がけてくださいね!

鈴木高佳
鈴木高佳

鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。