視力が悪くなると、認知症の発症リスクは2倍に!?そのメカニズムとは
こんにちは!
鈴木眼科グループ 院長 兼 執刀医の鈴木高佳です。
本日も皆さまに役立つ、目の情報をお届けして参りますので、ぜひ最後までお付き合いください。
さて、前回は視力が悪くなると、認知症の発症リスクが約2倍高まることをご説明しましたが、今回はそのメカニズムをご紹介して参ります。
目が悪くなると、認知機能に影響を及ぼす原因は大きく分けて2つあります。
1つ目は、脳に届く情報量の減少です。
昔から『百聞は一見にしかず』ということわざがある様に、人は脳から送られてくる80%以上を目で見る情報から得ています。目が悪くなると、以下のような流れで認知機能が低下し、認知症発症リスクを高めます。
2つ目は、光が網膜に届かない事によるホルモンバランスの乱れです。
目をカメラに例えるとすると、水晶体はレンズ、網膜はフィルムに当たります。
健康な状態では、光が網膜に届くことで脳下垂体などからホルモンが分泌され、体内時計が正常に働きます。しかし、白内障などの目の病気を発症すると、レンズの役割を果たす水晶体が濁り、網膜に光が届きにくくなります。
結果、ホルモンの分泌が乱れ、睡眠障害や意欲の低下などを引き起こすのです。生活リズムが乱れると、言うまでもなく、認知機能に影響を及ぼす要因になります。
ホルモンバランスの乱れは認知症に限らず、うつ病や不眠症などの発症リスクも高めますので、意欲が湧かない、眠れないなどの原因はもしかしたら目の病気による視力低下が影響しているかもしれません。
もし、少しでも心当たりがあれば、ぜひ目の健康診断を受けてみてくださいね!
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