モノビジョンレーシックのデメリットとメリット 手術による老眼の対処法②

こんにちは。 本日はタイトルにある、「モノビジョンレーシックのデメリットとメリット」についてお話していきます。 参考「老眼 疲れる.....老眼の対処方法とメリットデメリットは?<<NO.2>>」 モノビジョンレーシックとは? モノビジョンレーシックとは片方の眼を遠くに、もう片方の眼を近くに焦点があるように、焦点を変えてレーシックを行う方法です。 慣れるまでどのくらい? 左右に度数の差も持たせる方法ですので、個人差はありますが、通常は見え方に慣れるまでに1-3ヶ月程かかる場合があります。 手術適用はどんな人? モノビジョンレーシックのみではなくレーシック全般に言えることですが、レーシックが適用できる度数には、限界があります。 デメリット・メリットは? デメリットは老眼の原因となっている水晶体は残っていますので、 手術後も度数の変化の可能性があり、また白内障と老眼は必ず発症して進んでいき、 時間の経過とともにほぼ例外なく見えづらくなってきます。 長時間にわたる運転や細かい作業・手元の作業をする方にはお勧めしません。 また、一時的にドライアイの症状が出たり、左右差に慣れない場合、頭痛やその他症状が出る場合があります。 メリットはメガネやコンタクトレンズ無しで、ある程度、遠くと近くが見えやすくなります。 参考までに、この記事に関連する他院Webサイトの記事はこちら 根本的な治療をする場合は、多焦点眼内レンズによる手術が 必要になります。

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多焦点眼内レンズによる水晶体再建術のデメリットとメリット 手術による老眼の対処法①

こんにちは。 本日はタイトルにある、「多焦点眼内レンズによる水晶体再建術のデメリットとメリット」についてお話していきます。 「老眼 疲れる.....老眼の対処方法とメリットデメリットは?<<NO.2>>」についてはこちら 多焦点眼内レンズは、基本的には生涯使用できる眼内レンズとなりますので、眼鏡やコンタクトのように買い替えの必要は無く、また、コンタクトのように毎日のケアも必要無くなります。 手術の方法は、一般(保険適用)の白内障手術と同じで、水晶体を超音波等で砕いて吸引・取り除き、水晶体の代わりに眼内レンズを挿入する手術です。 日本では年間140万件以上の手術が行われている確立された手術方法です。 一般(保険適用)の白内障手術との違いは、眼の中に入れる眼内レンズの種類になるのですが、レンズ種類は色々な種類があり、厚生労働省の認証を受けたレンズでも、2点(近くと遠くなど)の距離に焦点を合わせた2焦点眼内レンズや、3点(近く・中間・遠くなど)の距離に焦点が合う3焦点眼内レンズがあります。 デメリットとしては、若く健康な水晶体に比べれば、コントラストはやや劣ります。 また、グレア・ハロー・スターバーストなど、光をみた場合に、光の周辺に輪がかって滲んで見えたり、光がぎらついて見えずらくなる症状を感じる方がいますが、大半の方は3ヶ月から半年以内に慣れてきて気にならなくなってきます。このグレア・ハローはレンズの種類によっても出やすさが違ってきますので、夜間長時間運転される方はグレア・ハローが少ないレンズを選択することをお勧めします。 *参考までに、他院様ページ「多焦点眼内レンズの不適合」 メリットとしては、3焦点の多焦点眼内レンズですと、遠く・中間・近くに焦点が合いますので、老眼になる前の見え方に近くなり、眼鏡を使用せずに日常生活ができるようになります。 (※焦点があっているところでも、場合によっては眼鏡が必要なことがあります。) 費用についても触れますと、 2020年3月までは高度先進医療として、厚生労働省認定の多焦点眼内レンズを使用した手術が可能でしたので、生命保険の先進医療特約に加入されている方は、給付金が得られ、実質自己負担がほぼなく手術が受けられました。 現在は、評価療養(差額ベットと同様な追加料金)もしくは自由診療となるため、眼鏡やコンタクトと比べると高額になります。 しかし、生涯での負担金額を考えてみると、多焦点眼内レンズは基本的には一生使えますので、メガネの作り替えやコンタクトレンズの継続的な購入費用を考えると、生涯での負担金はそこまで差はないのではないかとも思います。 また、自由診療の多焦点眼内レンズではレーザーでの手術を選択することも可能です。 フェムトセカンドレーザーによる白内障手術 Q.「レーザーを使う白内障手術があると聞きました。多焦点眼内レンズ手術では使わないのですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[検査や手術の受け方]④

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Q.「多焦点眼内レンズ手術を受けた後も気をつけなければならない目の病気はありますか?③」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑨

A.「糖尿病性網膜症」は糖尿病が原因で網膜に病変が生じて、視力が低下する病気です。 多くの場合、初期段階では自覚症状は見られませんが、進行すると徐々に異常が現れ始めます。 さらに進行すると視力低下や、目の中で大きな出血が起きることがあります。 糖尿病に付随して発症する眼疾患ですから、糖尿病を患っている人は目の状態も注意深くチェックしてください。

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Q.「多焦点眼内レンズ手術を受けた後も気をつけなければならない目の病気はありますか?②」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑨

A.「加齢黄斑変性」は、網膜にある黄斑という部分に異常が現れる加齢性の眼疾患です。こちらは視野のちょうど真ん中あたりがゆがんだように見えたり、暗くなったように感じたりします。 一番見たい部分が見えにくくなってしまうため、発症すると日常生活に支障をきたして気づきやすいのが特徴です。 放置すると失明の危険も出てきます。これらのような症状に気づいたらすぐに眼科へ行くことをおすすめします。

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Q.「多焦点眼内レンズ手術を受けた後も気をつけなければならない目の病気はありますか?①」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑨

A.多焦点眼内レンズ手術を受けた人に限らず、高齢になると発症しやすい目の病気はあります。特に気をつけたいがん疾患を、自覚しやすい症状と一緒に、数回に分けていくつかご紹介します。 「黄斑上膜」は網膜の中央を含む領域の表面に幕が形成される眼疾患で、70歳代から発症率が高まります。軽症の場合は網膜の前に透明なセロハン状の膜が張っているような状態なので、自覚症状はあまりありません。しかし進行すると視力が低下すると同時に、ものが歪んで見えるようになります。

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Q.「メガネ型ルーペは使ってもいいですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑧

A.テレビCMでおなじみのメガネ型ルーペですね。使うことによってよく見え、かつ目や身体に負担を感じなければなにも問題ありません。実は私も、細かい文字を読むときに試しに使ったことがあります。 メガネ型ルーペは簡単にいうと、虫眼鏡(拡大鏡、ルーペ)のレンズ2枚をつなげてメガネ型にしたようなものです。見るものが拡大されるため、細かい文字も読みやすくなります。 なぜメガネ型ルーペは、これほどの大ブームになったのでしょうか。もちろんスター出演のCMで注目を集めたこともあるでしょうが、背景には、非常に多くの日本人が「近くや細かい文字が見えない」ということに不便を感じている現状があります。 それはもしかすると、老眼世代に限ったことではないのかもしれません。「スマホ老眼」の例もあるように、現代人の「老眼=調節力の低下」の自覚は年々、始まる時期が若年化すると考えることもできます。 それはさておき、ハズキルーペに代表されるメガネ型ルーペの使用です。 メガネ型ルーペは細かい文字を大きく見せたり、例えばプラモデルを組み立てるなど、極端に細かい作業をする場合の助けにはなりますが、見る対象にピントを合わせる助けや水晶体の年齢に伴うくもりを改善することはしてくれません。つまりクリアな視界でピントの合う目を持っているからこそ、メガネ型ルーペで拡大したものがはっきり鮮明に見えるのです。 多焦点眼内レンズ手術でピントが合いやすい目を取り戻した人なら、メガネ型ルーペも有効に活用できると思います。ただし、あまり長時間にわたって使い続けると逆に目が疲れてしまいます。 頼りすぎないようにしてください。

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Q.「ブルーライトは避けた方がいいですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑦

A.こちらは多焦点眼内レンズ手術を受けた人が特にそうである、というよりも、現代人はブルーライトのことは誰しも少しは意識して日常を送った方がいいと思います。 ブルーライトは波長の短い青色の光です。パソコンやスマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機など生活周辺のさまざまな機器が発しています。紫外線と波長が似ていて、可視光線(「光」として人間の目に見える電磁波)のなかでも特に高いエネルギーを発し、目の最奥の網膜まで届くことが分かっています。 目に与える影響としては散乱しやすい波長の性質から、目のピントがずれてものがぼやけて見えたり、まぶしさを感じやすくなったりする可能性があります。ブルーライトを浴び続けると瞳孔が「目に入る光を減らそう!」と頑張り続けてしまい、結果的に眼精疲労を引き起こしやすいのです。 昼夜問わず浴び続けると、体内リズムの乱れや不眠の原因になることも気になります。 個人差はありますが、就寝前にスマートフォンを使い過ぎると寝つきが悪くなるともいわれているので、夜はできるだけ控えた方がいいようです。また最近では、ブルーライトが肌の色素沈着を引き起こす原因になることも分かったようです。 目や身体の健康を考えれば、ブルーライトを発する機器は極力避けた方が賢明ですが、現代人の生活でそれはなかなか難しいことではないでしょうか。 ・職業によって(ほとんどの勤務時間、コンピューター画面を見ているなど)はブルーライトを除去する眼鏡やシートを活用する(メガネショップや家電量販店で売っています) ・スマホ操作は顔から40cm以上離して行う ・スマホのバックライトを明るくし過ぎない などの対策を心掛けて、ブルーライトから身を守ることをおすすめします。

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Q.「ブルーベリーは目の健康に効果がありますか?」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑥

A.これはよく聞かれる案件です。先日も患者さんに「先生、プロからみてもブルーベリーはおすすめですか?」と質問されました。 結論から申し上げますと、ブルーベリーが目に良いのは「本当」です。ただし「食べ物のなかで、ブルーベリーだけが特別に目に良いか?」と問われると「そういうわけでもない」という答えになります。 確かに「視力回復」を謳ったブルーベリー配合のサプリメントは世の中にたくさん出回っています。その情報源は諸説ありますが、第二次世界大戦中に薄明かりでも敵機が良く見えるイギリス人パイロットがいて、彼の食生活を調べたら毎日ブルーベリージャムを塗ったパンを食べていた、という話が有力のようです。そして、その話を聞いた科学者が研究を進めていくと、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが脳血管障害を予防したり、視機能を改善したりすることが分かったのです。 アントシアニンはブルーベリーの他にもカシス、黒ゴマ、ナスなどに多く含まれる色素です。紫色の食材なら大概はアントシアニンを接種できます。 ですが正直、長く眼科医をしていて「毎日アントシアニンを接種して視力が上がった」という話はまだ聞いたことがありません。ブルーベリーには目や肌、鼻、喉などの粘膜を保護してくれるビタミンAも豊富に含まれています。あるいはそれが「ブルーベリー=特に目に良い」という情報の流通にさらに拍車をかけたのではないでしょうか。

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Q.「紫外線への対策は、手術後必要ですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]⑤

A.普段から紫外線(UV)対策をきちんとされているようですね。手術後もぜひ続けてください。 目も肌や髪と同じように、日焼けをします。これは多焦点眼内レンズ手術で除去する水晶体よりもっと手前(いちばん表面側)にある、「角膜」の部分が関係することです。 角膜が紫外線を吸収すると、脳はそれを感知して「メラニン色素を作って肌(皮膚)を守れ」と指令を出します。メラニン色素は肌が日焼けするとき、紫外線から肌を守るために分泌される物質です。つまりメラニン色素は色を濃くすることによって肌を守っているのですが、過敏に産生されたメラニン色素はシミやそばかすの原因にもなります。 そもそも紫外線は、皆さんが想像する以上に深刻な影響を目に与えます。角膜や水晶体にダメージを与え、角膜炎、翼状片(結膜が異常に増殖して目頭から黒目までに覆いかぶさる眼疾患)、白内障などを引き起こす原因になるのです。 多焦点眼内レンズ手術を受けた方はもう白内障が発症する心配はありませんが、50歳以上の人は加齢とともに目の細胞自体が弱くなっています。健康でよく見える目を維持するために、リスク因子を遠ざける努力は生涯にわたって続けたいものです。 眼に関する紫外線対策としては、まず大前提として「真夏の炎天下は裸眼での外出を避ける」ということを心掛けてください。実は現在、ほぼすべての多焦点眼内レンズには、UVカットの機能が備わっていますので、それより後ろの網膜や視神経はある程度、保護されています。しかし、日差しが、つまり紫外線の量がピークに達する季節には、眼内レンズよりも前にある角膜に当たる紫外線の量を極力減らすために、外出するときは、UVカット加工が施されたサングラスをかけることをおすすめします。気を付けたいのは、 ・UVカット加工がないサングラスは、紫外線防止の効果をほとんど期待できない ・UVカット加工なしで、濃い色のレンズのサングラスはさらにNG という点です。レンズの色が濃いと瞳孔がより大きく開くため、さらに多くの紫外線を取り込んでしまいます。 サングラスに抵抗がある人なら、UVカット加工のレンズを使ったメガネでも大丈夫です。そのほか、角膜ダメージをケアする目薬、つばの広い帽子やサンバイザーなども紫外線対策に効果があります。 地球温暖化や、大気のオゾン層の減少などの影響で年々、私たちが受ける紫外線の量は増えているともいわれています。「今までなにも問題がなかったから」という尺度は通用しない時代です。せっかく多焦点眼内レンズ手術で若返った視覚機能を生涯大切にしながら暮らしてください。

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Q.「目に入れた多焦点眼内レンズは、交換などのメンテナンスは必要ないのですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[手術後の生活]④

A.通常はまったく必要ありません。手術で入れた多焦点眼内レンズは、生涯にわたってそのまま使えます。 ごくまれに眼内レンズが適応しなかったり、屈折度数が計算通り合わなかったり、前述のようにレンズがずれてしまったりした場合に再手術することもあります。

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