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Q.「多焦点眼内レンズ手術は本当に安全なのでしょうか?」 多焦点眼内レンズQ&A[どんな人が手術を受けられるか]⑦

A.
すべての手術に共通することではありますが、リスクが「ゼロ」とはいえません
多焦点眼内レンズ手術も白内障手術も、術中・術後に感染症ほか合併症を引き起こす可能性はあります。

しかし白内障手術は、国内だけでも年間140万件以上も行われています。
よく「白内障手術は外科手術のなかで最も安全・安心な手術」といわれますが、知識と経験を兼ね備えたベテラン医師ほど、「それでも危険と隣り合わせだ」と緊張感をもって手術にあたっているものです。

老眼・近視・遠視・乱視を矯正する多焦点眼内レンズ手術は白内障手術に比べれば、実現が可能になってまだ間もない新しい治療の一つですが、手術の方法や使用する機器・装置、そして執刀する眼科医も通常の白内障手術と変わりません。100%とはいえないまでも、「99.9%以上は安全」と答えてもよいと考えています。


さいごに

今回は「多焦点眼内レンズ手術は本当に安全なのでしょうか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?

手術・治療において、医師・患者様、双方がたとえ小さなリスクでも、しっかり理解することが重要です。
目に関して不安があればどんなことでもご相談ください。

次回は「全国どこでも老眼・禁止・遠視・乱視治療の多焦点眼内レンズ手術をお願いできますか?」という質問にお答えしていこうと思います。

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鈴木高佳
鈴木高佳
鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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