多焦点眼内レンズによる水晶体再建術のデメリットとメリット 手術による老眼の対処法①
こんにちは。
本日はタイトルにある、「多焦点眼内レンズによる水晶体再建術のデメリットとメリット」についてお話していきます。
「老眼 疲れる.....老眼の対処方法とメリットデメリットは?<<NO.2>>」についてはこちら
多焦点眼内レンズは、基本的には生涯使用できる眼内レンズとなりますので、眼鏡やコンタクトのように買い替えの必要は無く、また、コンタクトのように毎日のケアも必要無くなります。
手術の方法は、一般(保険適用)の白内障手術と同じで、水晶体を超音波等で砕いて吸引・取り除き、水晶体の代わりに眼内レンズを挿入する手術です。
日本では年間140万件以上の手術が行われている確立された手術方法です。
一般(保険適用)の白内障手術との違いは、眼の中に入れる眼内レンズの種類になるのですが、レンズ種類は色々な種類があり、厚生労働省の認証を受けたレンズでも、2点(近くと遠くなど)の距離に焦点を合わせた2焦点眼内レンズや、3点(近く・中間・遠くなど)の距離に焦点が合う3焦点眼内レンズがあります。
デメリットとしては、若く健康な水晶体に比べれば、コントラストはやや劣ります。
また、グレア・ハロー・スターバーストなど、光をみた場合に、光の周辺に輪がかって滲んで見えたり、光がぎらついて見えずらくなる症状を感じる方がいますが、大半の方は3ヶ月から半年以内に慣れてきて気にならなくなってきます。このグレア・ハローはレンズの種類によっても出やすさが違ってきますので、夜間長時間運転される方はグレア・ハローが少ないレンズを選択することをお勧めします。
参考までに、この記事に関連する他院Webサイトの記事はこちら
メリットとしては、3焦点の多焦点眼内レンズですと、遠く・中間・近くに焦点が合いますので、老眼になる前の見え方に近くなり、眼鏡を使用せずに日常生活ができるようになります。
(※焦点があっているところでも、場合によっては眼鏡が必要なことがあります。)
費用についても触れますと、
2020年3月までは高度先進医療として、厚生労働省認定の多焦点眼内レンズを使用した手術が可能でしたので、生命保険の先進医療特約に加入されている方は、給付金が得られ、実質自己負担がほぼなく手術が受けられました。
現在は、評価療養(差額ベットと同様な追加料金)もしくは自由診療となるため、眼鏡やコンタクトと比べると高額になります。
しかし、生涯での負担金額を考えてみると、多焦点眼内レンズは基本的には一生使えますので、メガネの作り替えやコンタクトレンズの継続的な購入費用を考えると、生涯での負担金はそこまで差はないのではないかとも思います。
また、自由診療の多焦点眼内レンズではレーザーでの手術を選択することも可能です。
フェムトセカンドレーザーによる白内障手術
Q.「レーザーを使う白内障手術があると聞きました。多焦点眼内レンズ手術では使わないのですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[検査や手術の受け方]④
さいごに
今回は老眼の対処法「多焦点眼内レンズによる水晶体再建術のデメリットとメリット」というテーマについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は老眼の対処法「モノビジョンレーシックとデメリット」についてご説明していきます。
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