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ケース①コンタクトレンズの上から老眼鏡をかけなければならない理不尽 老眼になってもあきらめなかった人たち[メガネやコンタクトレンズを使う生活、煩わしくないですか?]多焦点眼内レンズ 入門

こんにちは。
本日は私がこれまで実際にお聞きしたお悩みについて、お話していきます。

今回のケースはタイトルにある、「コンタクトレンズの上から老眼鏡をかけなければならない理不尽」についてです。
「老眼 疲れる.....老眼の対処方法とメリットデメリットは?<<NO.2>>」についてはこちら

目次[非表示]

  1. 1.「メガネは似合うファッションの幅を狭めてしまう」
  2. 2.「42歳で老眼!? 遠近両用のコンタクトレンズを作ったけれど・・・」
  3. 3.「これから一生、メガネを手放せないのでしょうか」
  4. 4.さいごに


コンタクトレンズの上から老眼鏡をかけなければならない理不尽
                     Aさん(46歳 ・女性)


「メガネは似合うファッションの幅を狭めてしまう」

私は高校1年のときから約30年間、ずっとコンタクトレンズを使っていました。
近視に乱視が入っていて、裸眼だと1m先もぼやけて外を歩くのが怖い状態でした。
特にメガネが嫌いというわけではありませんが、どうしても似合うファッションの幅が狭くなります。

それに眼鏡をかけていると私自身の個性より、メガネの印象の方が強くなってしまう気がします。
きちんと感の強いスーツやパンツスタイルでメガネをしていると、同僚たちに、

「いつもより真面目に見える」

「なんだか頼み事がしづらい」

などと冗談半分、ホンネ半分のような反応をされます。
年下の営業マンに「話し掛けにくい」と感じさせないよう気をつけてきたのに、実際の私より堅いイメージになるのでしょう。


「42歳で老眼!? 遠近両用のコンタクトレンズを作ったけれど・・・」

老眼を自覚したのは42歳のときです。
ある日、会社のパソコンでエクセルを使っていると数字がぼやけて見えて、何度も行や列を間違えそうになりました。
近視か乱視が進んだと思ったのですが、かかりつけの眼科で老眼の始まりと診断され、
遠近両用のメガネかコンタクトレンズをすすめられたので、迷わずコンタクトレンズを選びました。

けれど困ったことに、遠近両用コンタクトレンズは、私にはまったく合いませんでした。
「独特な見え方に目が慣れるまで時間がかかる」と聞き2ヶ月ほど我慢しましたが、手元も遠くも少しは見えやすくなったものの、老眼が始まる前ほどは、はっきりと見えません。
駅の電光掲示板で次の発車時間を見るときは前より近づかなければならないし、パソコンやスマホの文字は近づけても離しても、以前にはなかったぼんやり感をどうしても拭うことができないのです。
「万遍なく中庸に近づけて、遠くと近くの鮮明さを失ってしまったな」と感じました。


「これから一生、メガネを手放せないのでしょうか」

レンズの度数を変えることで改善できないかと思い、ショップで相談したところ、「お使いのコンタクトレンズの上に、必要なときだけ老眼鏡をかける方もいらっしゃいますよ」といわれました。
コンタクトレンズをつけて、その上にメガネをかける・・・・・・?
なんだかすごく理不尽な気がしました。メガネをかけたくないからコンタクトレンズにしているのに、両方を使わなくてはならないなんて、本末転倒のような話ではないでしょうか。

眼科の先生に聞いても、答えは同じでした。
「手元の見えやすさ優先でコンタクトレンズの度数を調整しても、遠くを見るときはメガネが必要ですね。左右の目の見え方をモノビジョン法という方法もありますが、今よりも目が疲れやすくなるんじゃないかな」

結局「遠近両用メガネをずっとかけるほうがまし」と妥協しました。
手元を見るときだけ老眼鏡をかけるのは、「私は老眼ですと」言っているようで、どうしてもイヤだったのです。
私が作った遠近両用メガネは、遠・近くのほかに「中間距離」もよく見えるタイプで、
確かにエクセルの数字も、駅の電光掲示板も、それほど苦労しないで読むことができます。
遠近両用のコンタクトレンズよりは、鮮明に見える範囲がだいぶ広がったと感じました。

以前と同じぐらいの視覚が戻ってホッとしましたが、「これから一生、メガネを手放せないんだ」という現実が思い出されます。コンタクトレンズに変えても、きっとその上に老眼鏡をかけたりはずしたりの習慣を死ぬまで続けなければならないのでしょう。


さいごに

いかがでしたでしょうか?
メガネとコンタクトレンズの併用は、とても煩わしく感じると思います。
老眼や近視、その他目に関するお悩みがあれば是非御相談ください。

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鈴木高佳
鈴木高佳
鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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