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Q.「強度近視も治せますか?」 多焦点眼内レンズQ&A[どんな人が手術を受けられるか]④

A.
はい、強度近視も多焦点眼内レンズ手術で治すことが出来ます。
近視は「弱度近視」「中等度近視」「強度近視」に分かれ、強度近視は「D(ディオプター)」という単位で表される屈折度数がマイナス6.25D以上の近視を指します。
また、マイナス10.25D以上を最強度近視と呼ぶ場合もあります。
現在、主流になっている3焦点~2焦点眼内レンズ製品は、幅広い範囲の度数をカバーしていて、
かなり強い近視でも完全に矯正できるケースがほとんどですが、まれにその範囲を超えた強い度数や長い眼軸長(目の前後の長さ)の方がいらっしゃいます。
そのような場合、2焦点や3焦点ではありませんが、それらとは異なった原理で多焦点の機能を実現しているProgressive眼内レンズと呼ばれる「ミニウェル・レディ」という多焦点眼内レンズがあり、最強度近視を含む強い度数の近視眼にも対応可能な、さらに幅広い度数の製造範囲と優れた基本性能を併せ持っています。

「ミニウェル・レディ」はイタリア製の多焦点眼内レンズで、コントラストがはっきりとした優れた見え方を実現している製品でもあり、プロの眼科医など、技術的に詳しい知識を持った患者さんのなかで、このレンズを希望する方もいらっしゃいます。
実は私は実の母(眼科医)の白内障手術を執刀したのですが、いくつかのレンズのなかで、母はこの「ミニウェル・レディ」を選び、希望したため、このレンズで手術を行いました。
本人はとても満足して、その後裸眼で生活しています。(以前は眼鏡やコンタクトレンズを使用)。
ただし、このレンズは日本での臨床試験を行っていないため、日本の厚生労働省の認可を受けていない未承認のレンズです。
ヨーロッパのCEマークは当然取得しています。なお、強い近視に伴って、矯正しても視力が極端に出にくいほかの目の病気や変化がある場合には、多焦点眼内レンズ自体が適さないこともあります。


さいごに

今回は「強度近視も治せますか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?
強度近視だと白内障になりやすく、それ以外の病気にもなりやすいといわれています。
​​​​​​​定期健診は必ず受けましょう。


お悩みの方は是非一度ご相談ください。

次回は「過去にレンズ手術を受けいても大丈夫ですか?」という内容の質問にお答えしていこうと思います。

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鈴木高佳
鈴木高佳

鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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