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Q.「過去にレーシック手術を受けていても大丈夫ですか?」 多焦点眼内レンズQ&A[どんな人が手術を受けられるか]⑤

A.
はい、過去にレーシック手術を受けたことのある人が、多焦点眼内レンズ手術を受けて老眼や近視、乱視を直したケースはたくさんあります。
レーシック手術は特殊なレーザーを照射することによって角膜の屈折度を変化させる屈折矯正術です。
近視や遠視、乱視などを矯正することができますが、加齢により水晶体が濁って固くなれば老眼や白内障が起こります。

レーシック手術を受けた角膜は形状が変わっているため、多焦点眼内レンズ手術に用いるレンズの度数を決めるのが難しいといわれてきました。レンズの度数は患者さん個々の眼軸長と角膜形状の測定値等を度数計算式に入力して最適な眼内レンズ度数を出すのですが、レーシックで変形したあとの角膜ではその計算式が合わなくなってしまうのです。

しかし、現在では、それも想定した新しい世代の計算式や測定機器が登場し、レーシック後の目でも、従来よりも正確に度数決定ができるようになっています。


さいごに

今回は「過去にレーシック手術を受けていても大丈夫ですか?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?
以前は困難といわれていたレンズ度数選択も、現在のテクノロジーを用いれば従来よりも正確に選択ができます。

手術の検討や、レーシック後の見え方にお悩みの方は是非一度ご相談ください。

次回は「スマホ老眼も治せますか?」という内容の質問にお答えしていこうと思います。

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鈴木高佳
鈴木高佳
鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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