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Q.「多焦点眼内レンズ手術を受けられない人は?」 多焦点眼内レンズQ&A[どんな人が手術を受けられるか]⑪

A.一概に受けられないとは限りませんが、「糖尿病」のほか「高血圧」「心臓病」「脳卒中の経験」「前立腺肥大症」などに当てはまる人は、病気と身体の状態を確認する必要あります。
 特に問題になるのは、使用中の薬の種類です。心臓病で血液抗凝固剤を服用している場合、前立腺肥大症でα1遮断薬を投与されている場合など、手術するときに注意すべき点が変わってきます。問診票などで必ず眼科医に伝えてください。
 また、角膜網膜視神経などに異常がある場合、手術前に期待したほど視力が出ないことがあります。


さいごに

今回は「多焦点眼内レンズ手術を受けられない人は?」という質問について回答しましたが、いかがでしたでしょうか?

どの科への受診でも、必ず全身の健康状態を伝えるようにしましょう。

次回からは多焦点眼内レンズ手術の[検査や手術の受け方]に関する質問に焦点を合わせて回答していきます。

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鈴木高佳
鈴木高佳
鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。

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