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急にまぶたが腫れる病名は?

こんにちは!鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医の鈴木高佳です。

本日もみなさまに役立つ目の情報をお届けして参りますので、どうぞお付き合いください。

さっそくですが第11回目となる本日は、代表的な『まぶたの腫れを伴う病気』をご紹介していきたいと思います。


目次[非表示]

  1. 1.まぶたが腫れる原因
  2. 2.麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
  3. 3.霰粒腫(さんりゅうしゅ)
  4. 4.結膜炎
  5. 5.さいごに

まぶたが腫れる原因

季節の変わりめや朝起きたら突然まぶたに違和感があった、外出中に急に目が腫れぼったくなったという経験をされたことはないでしょうか。まぶたが腫れると、顔の表情まで変わってしまうので、とても憂鬱になりますよね。

まぶたが腫れる原因は睡眠不足やむくみ、過労などのちょっとしたトラブルが原因である場合と、何らかの病気が関係している場合があります。

放置しておけば腫れが自然と引いてくる場合もありますが、私の経験上、たとえ腫れが収まっても、原因が分からなければ眼科を受診し、病名をきちんと把握することが重要だと思っています。


麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

この病名は聞きなれないかもしれませんが俗にいう「ものもらい」です。正式には麦粒腫と呼びます。

まぶたの一部が、麦のような形に腫れることから「麦粒腫」という病名がつきました。

この病気が発症する原因は黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌は、化膿した傷に存在することが多いのですが、のどや鼻など、人の粘膜や、皮膚、手、髪、などにも散在しています。感染力が弱く、日常生活で感染する危険はほとんどありませんが、目をケガしたときや、身体の抵抗力が落ちたときに、目をこすったり刺激したりすると、炎症を起こし麦粒腫を発症してしまうのです。

発症すると、目のかゆみやまぶたの腫れ、充血などの症状が表れます。数日経つと膿が出て、治ることが多いのですが、まれに重傷化することがあるので、症状の改善が見られない場合はすぐに眼科を受診しましょう。


霰粒腫(さんりゅうしゅ)

こちらも、「ものもらい」と呼ばれていますが、私たちは麦粒腫と霰粒腫、異なる病気をひとまとめに「ものもらい」と呼んでいます。

麦粒腫とは発症する原因も異なり、まつ毛の根元近くにある脂腺が詰まることで、分泌物などが溜まり、しこりや腫れができ、炎症を起こすことで発症します。

麦粒腫との大きな違いは、痛みを伴わないことです。その為、しこりが大きくなってから慌てて来院される方が多く見受けられます。

しこりが小さいうちは点眼のみで経過を見ますが、大きくなると切開して中の分泌物を取り除かなくてはいけないので、麦粒腫同様に症状の改善が見られない場合は、眼科を受診しましょう。


結膜炎

結膜炎は花粉症などのアレルギーで発症する場合と、細菌やウイルスが原因で発症するタイプがあります。

どちらにしても原因は、まぶたの裏側と白目の表面を覆っている半透明の膜が異物から身を守るため、免疫細胞を活発化させることで炎症を引き起こし発症します。

アレルギー性の結膜炎はハウスダストや花粉など、アレルギー物質を遠ざければ症状は改善されますが、ウイルス性の場合、感染力が非常に高いので早期治療が必要です。

結膜炎を発症するとまぶたが腫れるだけでなく、目やに、充血、かゆみなどの症状が表れます。アレルギー性結膜炎だと思っていたけれど、ウイルス性だった、なんて事になると知らず知らずのうちに他人への感染を引き起こしかねませんので、結膜炎になったら放置せず眼科を受診してください。


さいごに

今回はまぶたの腫れを伴う代表的な病気を紹介しましたが、年齢性別関係なく、誰もが発症する危険がある病気です。

また目の病気はウイルス性結膜炎のように知らないうちに他人へ感染させてしまう心配もあります。目やまぶたに違和感があったら、積極的に眼科を受診するようにしてくださいね。

鈴木高佳
鈴木高佳

鈴木眼科グループ院長 兼 主任執刀医。 平成6年日本医科大学卒。日本医科大学第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術はじめ眼科一般の経験を積む。平成14年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わり、また同年より東京歯科大学水道橋病院眼科にてLASIKをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。平成19年国際親善病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖抑制因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者さんの診断と治療を担当。平成22年4月、戸塚駅前鈴木眼科を開院。